自分が親になると
どうしても

「自分の子どもに
才能があるのだろうか?」

「どうすれば才能を
伸ばしてあげられるだろうか?」

と考えてしまうようになりますが
もっと別の角度から
考えてみる必要があるかもしれません。

Talented


Contents
  1. グリットとは
  2. グリットの重要性
  3. これからの子どもの成長のために

1.グリットとは

最近あることをよく考えていました。

賢いとか勉強がよくできるとか
走るのが速いとかサッカーがうまいとか
それぞれの才能と同じように
「続ける」ということは
ひとつの才能なんじゃないだろうか。

そんなことを考えていたとき
ちょうど1冊の本が目につきました。

茂木健一郎さんの
「続ける脳」という本です。

本のなかでは
グリットというものを中心に
説明されています。

グリットとは
長期的に物事を継続していける
人の性質のことで
何かうまくいかなかったり
困難なことがあっても
続けていける能力です。

これは昔ながらの根性論とは違います。

何が違うかというと
我慢や根性というのは
嫌なことや苦しいことを意識しながら
頑張って続ける状態です。

しかし、ここで言っているのは
自発的に無意識で続ける状態です。

根性論がネガティブなのに対し
非常にポジティブな状態です。

これは困難に対してツラいとか
苦しいというなかで
歯を食いしばって頑張るのではなく
常にポジティブな状態
つまり

「今回は失敗したから
次はこうすればうまくいくんじゃないか」

とか

「今回はこうやって成功したから
違う方法でもっとうまくやってみよう」

とか。

ひょっとしたら
そんな意識すらなく
ただただ自分の興味のまま
続けていることもあるかもしれません。

世の中で成功を収めた人たちは
生まれつき特別な
才能があったわけではなく
ただ好きでやり続けるうちに
成功をおさめているのだといいます。

ビル ゲイツやアインシュタインなんかの
例がこの本ではあげられています。

2.グリットの重要性

そもそも
なぜ「続ける」ことの重要性を
考え始めたかというと
ぼく自身の体験からです。

数年間ある人と
仕事をする機会がありました。

たしか当時その人は
50代はじめくらいだったと思います。
ものすごく周りからの評価も高く
僕自身いろんなことを学べるんじゃないかと
とても楽しみでした。

しかし実際いっしょにやっていると
思っていたような
魔法のような技術や
想像もつかない
アイデアがあるわけではなく
いたって普通。

時には逆にこっちが
「え?それ大丈夫?」
って不安になることすらありました。

周囲からの評価は超一流。
横で見ていると
特に盗むべきところもなくという感じで
残念に思いました。

結局目標とすべきところに
あまり魅力を感じなくなってしまいました。

もちろんそれだけが理由ではないのですが
ぼくは大好きで
それまで頑張っていた仕事を
辞めてしまいました。

今思えば
ぼくにはそんな状況でも
続けていけるだけの
興味も情熱もなかったんだと思います。

それでも
その時はその人のせいで目標がなくなった
と考えて自分を納得させていました。

ただ、今でも覚えているのは
その人が話していたなかで

「仕事?楽しいよー。
 だって遊びみたいなことして
 過ごしてるんだからさ。」

その時はまったく共感できませんでしたが
ひょっとしたら
それがすべてなのかもしれません。

その人は人の評価とか気にせず
自分が出来るとか出来ないとか
自己評価もせず
ただただ好きなことを
やっている状態でした。

そして結果に対して
周りが勝手に評価して
よい評判になっていく。

「なるほど」と思います。

ほかの人が認めてくれないとか
なぜあの人が評価されるのかとか
それは無意識ではなく
常に頑張っている状態ですね。

やっぱり

3.これから子どもの成長のために

とにかく
子どもが今大好きなことに
興味を失ってしまわないようにすることが
いちばん大事なのではないでしょうか。

そのために
やはり子どもたちを信じてあげること。

期待のかけ過ぎもよくありません。

そして常に見守って
気にかけてあげることが
重要ではないでしょうか。

子どもたちが
自分から勝手に興味をもったことは
そうそう簡単には嫌いになりません。

成長するにつれて
周りの環境が変化し
それに対応出来なかったときに
興味を失ってしまうものです。

それなら
そうなってしまう前に
困難なことがあっても
それが気にならないくらいの
大きな興味を育ててあげることが
子どもの本当の才能を発揮させる
いちばんの方法ですね。