「どうしたら強いボールを
 蹴ることが出来るのか?」

正しいところに
ボールを当てることができていれば
成長して体が大きくなり
筋力がついてくると
必然的に強く蹴ることが
できるようになるはずですが

今ある筋力を最大限に利用して
効率よくボールを蹴るためには
どうすればよいのか?

いろいろ自分なりに調べて
やっと納得できました。


Soccer_Kick

Contents

  1. ずっと疑問に思っていたこと
  2. それぞれの筋肉について調べてみる
  3. 拮抗筋とSSC
  4. 最初の疑問を考えてみる

1.ずっと疑問に思っていたこと

ぼく自身はサッカー未経験者です。
ただ、他のスポーツを
結構長くやった経験と
ケガがちだったこともあり
体の仕組みや筋肉については
そこそこ知識があります。

最近は子どもとの付き合いもあり
サッカーをよくいっしょにしたり
見たりすることが増えましたが
なんせやったことがないので
うまくボールが蹴れないのが悩みでした。

ネットや動画などを漁りながら
コツを集めていくのですが
キックに関して
ずっと気になっていたことがありました。

よく書かれているキックのコツ
  • 上体を起こして腕もしっかり開く
  • 太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)よりも、太ももの後ろ側の筋肉(ハムストリング)をつかう
  • 一流選手はお腹のインナーマッスル(腸腰筋)を使っている
  • できるだけ脱力して蹴る
はじめの「上体や腕を開いて」というのは
開いた上体や腕の
反動で蹴るのかなという感じで
理解できなくはないですが
そのほかはずっと疑問でした。
  • 太ももを引いたり膝を曲げる機能のハムストリングをつかう蹴り方がわからない
  • 腸腰筋のつかい方がわからないうえに、そもそもインナーマッスルを意識して動かせるのか?
  • 力を入れずにボールを蹴れるのか?
とにかく
調べれば調べるほど
意味が分からなくなり
けっきょく力いっぱい
足を振っていました。

2.それぞれの筋肉について調べてみる

①腸腰筋

腸腰筋は
腰椎から大腿骨についています。

つまり縮むと
大腿骨が引き上げられます。
股関節を曲げるというか
太ももが上がるわけですよね。

②大腿四頭筋


大腿四頭筋のなかの
大腿直筋は骨盤から
下はすねの骨についています。

機能としては
股関節の屈曲と膝の伸展です。

③ハムストリング

ハムストリングは太ももの裏の筋肉で
機能は大腿四頭筋のちょうど反対で
股関節の伸展と膝の屈曲です。

3.拮抗筋とSSC

ボールを蹴るために
関係のありそうな
筋肉と周辺の骨格の構造を
確認したうえで
“拮抗筋”について考えてみます。

拮抗筋とは
反対の動きをする筋肉のことです。

筋肉は縮むことはできても
自分で伸びることはできないので
反対側についている
筋肉が縮むことで
反対の動きができるんですね。

股関節を曲げたり伸ばしたり、
膝を曲げたり伸ばしたり
ということを考えると
大腿四頭筋とハムストリング、
腸腰筋とハムストリングは
互いに拮抗筋ということになりますね。

もうひとつ重要なことが
SSC(Strech-Shortening Cycle)
といわれるものです。

これは筋肉が縮む前に
逆の方向に素早く伸ばすことで
縮むだけの動作より
効率よく大きなパワーが
出せるようになります。

このメカニズムとしては
SSC運動のとき
筋肉の収縮する部分の長さは変わらず
腱の部分が伸びることになります。

筋肉は素早く縮めようとすればするほど
力が出なくなります。

またリラックスした状態から
少し伸びた状態が1番力が出る状態で
それより伸びたり縮んだりした状態でも
力がでなくなります。

このことから
SSC運動は効率よく
力を発揮できるということになります。

4.最初の疑問を考えてみる

・ハムストリングをつかって蹴る
・腸腰筋をつかう

ハムストリングをつかって
「蹴る」のではなく
「素早く後ろに引く」ということですね。

つまりSSC運動の
最初の引き伸ばす運動を
大腿直筋や腸腰筋に与える
ということになります。

同時に上体を起こして反ることで
腸腰筋を十分に伸ばせるわけですね。

予備動作として
ハムストリングをつかうことで
効率よく力を発揮でき
腸腰筋もつかえるということになります。

・力を入れずに蹴る

腸腰筋をつかえるようになると
大腿四頭筋にたよらなくなります。

大腿直筋は膝下に付いているので
縮むことで太ももを
前側へふるだけでなく
膝から下も伸びてしまいます。

それに対して
腸腰筋は太ももだけに作用するので
腸腰筋をつかって脚をふることで
結果として膝下が
脱力できることになりますね。


と、このように考えると
自分なりに納得ができます。

明日から
これで練習してみようと思います。