The WONDER ROAD

     

Uターンの失敗からリスタートするブログ

2020年05月

前回は3D CGの作成を始めるにあたって
3D CGをつくる大まかな流れを
見ていきました。

もっと複雑でリアルな画像や動画を
作成するために
追加で必要な作業があります。

今回はそれを確認していきます。


Blender_つかい方_はじめて_3D_CG_2

Contents

  1. 複雑なデータを作成する作業ステップ
    1. スカルプティング
    2. テクスチャペインティング
    3. 物理シミュレーション
    4. モーションキャプチャ
    5. 合成

1.複雑なデータを作成する作業ステップ

前回の基本的な作業ステップに加え
どのような作業が必要になるのか
見ていきましょう。


3DCG_作成ステップ_2


(A-1) スカルプティング

彫刻をする(スカルプト)ように
手で造形をすろような感覚で
モデルをつくります。

四角や三角や球など
単純な形状だけではなく
より自然な形で
現実にあるものを再現できたりします。

(A-2) テクスチャペインティング

2次元画像に模様を描くように
3Dモデルの表面に画像を貼りつけて
質感や模様、凹凸を表現します。

たとえば
レンガ敷きの地面を背景にしたいときに
レンガをひとつひとつ
モデリングするのは大変ですよね。

そんなときに
レンガ敷きの画像を
地面となる平面に貼りつけて
簡単にリアルな質感を出すことができます。

(A-3) 物理シミュレーション

CGアニメーションのなかで
モデルが力を受けたときに
どのように動くかを
より現実に近い動きを表現できます。

たとえば
ボールがバットに当たったあと
どのように飛んでいくかとか、
風が吹いたときに
カーテンがどのように揺れるかなどです。

(A-4) モーションキャプチャ

自然な人の動きを
モデルに設定するのはとても難しいので
実際の人の動作を撮影し
そのデータをつかって
アニメーションのなかの
モデルの動きに置き換える作業です。

(A-5) 合成

実際の映像とCGを組み合わせて
映像だけでは表現がむずかしいシーンを
表現します。


いかがでしょうか?

これだけでも
少しは3D CGのつくり方が
なんとなく
理解できてきたんじゃないでしょうか。

次回はBlenderの表示や操作の基礎について
書いてみたいとおもいます。

Windows10になり
Windows メディアプレイヤーが
いつの間にか消えました。

動画を再生するアプリが
なくなってしまったので
仕方なくフリーで見つけた
VLCメディアプレイヤーを
インストールしました。

でも、これがめちゃくちゃいい感じです。

タブレット端末にも
インストールしましたが
タッチパネル上で
音量調節から
明るさ設定までできてしまう
抜群の操作性。

今回、VLCの魅力を
さらにみつけてしまいました。


1_1000秒単位_VLC_メディアプレーヤー

Contents
先日自分の全力疾走の動画を
撮影してもらいました。

べつに競技でやっているわけでは
ないのですが

「自分の足の回転率はどのくらいだろう?」

と気になったので
画像から解析してみることに。

ただ、ふつうの動画再生アプリでは
1秒単位か
せいぜい0.1秒単位までです。

フレームレートをつかって
コマ送りして調べる方法もありますが
カウントが多くなると
数え忘れたりで
やっぱり時間を表示させて
確認したい。

VLCでも
デフォルトは
1秒単位の表示です。

でもVLCには拡張機能があるんです。

2.VLC エクステンションのインストール方法

では、拡張機能をインストールしてみましょう。
  1. Video LAN ORGANIZATIONのページ内のVLC ExtensionsからTimeをダウンロードします。

    VLC_Time_エクステンション_1


  2. ダウンロードしたファイルを展開し、VLCが保存されているフォルダへ保存します。
    大体はProgram FilesのなかにVideoLANという名前のフォルダがあると思います.

  3. "time_ext.lua" ファイル は
    "lua\extensions"フォルダへ

    "looper_intf.lua"ファイルは
    "lua\intf"フォルダへ

    それぞれ保存します。

  4. VLCを起動し
    「ツール」
    →「プラグインとエクステンション」
    →「アクティブエクステンション」
    →「エクステンションの再読み込み」
    を選択しエクステンションのリストに追加されたのを確認します。

    VLC_Time_エクステンション_2


  5. 「表示」メニューから "Time"エクステンション を実行します。

    VLC_Time_エクステンション_3

    "Enable Interface"の前のボックスにチェックされているのを確認してセーブします。

    VLC_Time_エクステンション_4

    そのあとVLCを再起動します。


これでつかえるようになります。

なんと1/1000秒単位まで表示できます。

スマホで撮影した動画は
30fpsなので
あまり意味はないんですけどね。











Blenderは
ダウンロードするだけでつかえる
フリーの3DCGソフトです。

「誰でもカンタンに」
というわけにはいきませんが
これまでCGをつくったことがなくても
3DCG製作をはじめられます。

ただ、基本的な知識は必要なのと
ぼく自身も理解していると言うには
ほど遠い状態なので
じぶんの確認も含めて
初心者の方にも
理解しやすいように
心がけてまとめていきます。

Blender_つかい方_はじめて_3D_CG

Contents

  1. 3DCGを作成する作業ステップ
    1. モデリング
    2. レンダリング
  2. 3Dアニメーションを作成する追加の作業ステップ
    1. リギング
    2. ポージング
    3. レンダリング

1.3DCGを作成する作業ステップ

まずはBlenderをつかって
3D CG を作成する
大まかな流れをみていきましょう。

3DCG_作成ステップ_1

(1) モデリング

メインのモデルだけではなく
背景として配置するものなど
画面に表示する全てのものの
形状をつくる作業のことです。

形の作成、配置、ものの質感、
ライトの位置や強さ、視点の位置などを
決める作業も含まれます。

(2) レンダリング

モデリングした3Dのモデルを
設定した視点から見たような
2次元イメージにする作業です。


立体的にみえる画像を作成するだけであれば
ここまでの作業になります。

2.3Dアニメーションを作成する追加の作業ステップ

2次元画像だけではなく
作成したモデルが
時間とともに動くような
アニメーションを作成したい場合は
さらに作業が必要となります。

(3) リギング

作成した3Dモデルを
動かすための設定をします。

たとえば
人の体のような
モデルを動かそうとしたとき
モデル上のたくさんの点の動きを
すべて設定するのは大変です。

そのため
人の体の骨や関節のようなものを
モデルに設定していき
簡単に操作できるようにします。

(4) ポージング

前のステップで設定したリグをつかい
それぞれの時間における
モデルや各パーツの
位置や動きを設定します。

(5) レンダリング

2次元画像を作成する際と同様ですか
1枚の画像ではなく
時間とともに変化するシーンを
すべてイメージにする必要があります。


大まかな作業の流れは
つかめたでしょうか?

次回は
「もっとリアルな作品をつくりたい」
となったときに必要な作業です。

Inkscape(インクスケープ)は
無料で利用できる
オープンソースのドローソフトです。

使ってみると
無料とは思えない高機能で
いろいろな画像の作成ができます。

今回はこのInkscapeをつかって
資料の作成などに役に立つ
「フローチャート」を
つくってみたいとおもいます。

Inkscapeでフローチャートのつくり方

Contents
  1. まず矩形ツールで四角形を作成します。

    Inkscape_フローチャート_作り方_1

    さらにこの四角形の角を丸めたい場合は右上の角の丸いマーカーをクリックしたまま下へドラッグします。

    Inkscape_フローチャート_作り方_2


  2. テキストツールでフローチャートの横にNo.をつけます。
    表示された文字をクリックすると矢印が表示されるのでドラッグして好きなサイズに変更します。

    Inkscape_フローチャート_作り方_3

    Inkscape_フローチャート_作り方_4


  3. 右側のダイアログから「フィル/ストローク」を選択し「フィル」で色を選択します。

    Inkscape_フローチャート_作り方_5

    外枠は必要ないので「✖(塗なし)」で消します。

    Inkscape_フローチャート_作り方_6

    また単一色ではあまりきれいではないのでグラデーションにしてみます。
    「線形グラデーション」を選択してグラデーションの始まりと終わりを指定します。
    「グラデーションを編集」を選択し、上側のツールコントロールバーから「色フェーズ」から始まりと終わりの色を指定します。

    Inkscape_フローチャート_作り方_7

  4. 文字を選択して同じようにグラデーションにします。

    Inkscape_フローチャート_作り方_8

  5. テキストツールを選択し、さきほどつくったボックスの上に文字をかさねて書きます。

    Inkscape_フローチャート_作り方_9

2.矢印をつくってみる

つぎにフローチャートの項目のあいだに
表示する矢印をつくっていきます。

今回はふつうの矢印ではなく
三角形で矢印をつくってみます。

  1. 「星形ツール」で「多角形」を選択し角を「3」に設定し三角形を作成します。
    Ctrlキーを押しながら配置すると角度をスナップしながら配置できます。

    Inkscape_三角矢印_作り方_1

  2. 三角形を選択すると周囲に矢印が表示されるのでサイズを変更します。

    Inkscape_三角矢印_作り方_2

  3. つぎに図形をコピーしてサイズを変更し少し小さい三角形をつくります。

    Inkscape_三角矢印_作り方_3

  4. 三角形をかさねて両方の図形を選択したまま「パス」→「差分」をして後ろの図面から前の図面を差し引いて矢印っぽくします。

    Inkscape_三角矢印_作り方_4

    Inkscape_三角矢印_作り方_5


  5. ボックスのときと同じように色を変更して完成です。

    Inkscape_三角矢印_作り方_6


3.コピーしてレイアウトする


これをいくつかコピーして
レイアウトして完成です。

こんな感じです。

フローチャート_例

項目ごとに色を変更してもいいですね。






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