今回は、メッシュの削除についてです。大きな違いはありませんが、メッシュの特性上、少し注意が必要です。
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削除の操作はオブジェクトモードのときと同じです。ただ、オブジェクトモードでは選択されたオブジェクトがすぐに削除されていましたが、編集モードでは1度メニューが表示され、削除する要素を選択することになります。
表示されるメニューは
2つの頂点を結んだ線が「辺」、そして3つ以上の辺で囲まれた部分が「面」となります。
そのため、辺を構成する2つの頂点のうち、1つがなくなってしまえば、辺として成り立たなくなるため、消えてしまいます。面も同様に、面を構成している周囲の辺のうち、1つが消えてしまうと囲んで面がつくれなくなり消えてしまいます。
このような理由から、削除するときは、オブジェクトモードより詳しく指定する必要があるわけです。
3. それぞれの削除メニュー
削除の範囲を理解しやすくなるように、まずは要素の選択のルールをおさらいしておきましょう。
まず、頂点を2点以上の選択するとその間の辺も選択されます。また、面を囲むすべての点や辺を選択すると、それに囲まれた面も選択されます。辺を選択した場合は、両端の頂点も選択はされます。そして、面を選択した場合は、周囲の頂点や辺も選択はされます。
これを踏まえたうえで、それぞれのメニューを詳しくみていきましょう。
選択された頂点を削除します。頂点を削除すると、その頂点につながる辺や面も消えます。
辺や面を選択した場合も、周囲の頂点が選択されているので頂点が削除され、さらにその頂点につながる辺や面が削除されます。
選択された辺を削除します。辺が削除されると、その辺に接している面も削除されます。削除した辺の両端の頂点は残ります。
選択された面を削除します。周囲の辺や頂点は影響を受けません。ただ、複数枚同時に選択されている場合は間にある辺も削除されます。
選択された辺や面が削除されますが、「面」の削除であれば、削除した面の周囲の辺は残りますが、「辺と面のみ」の削除では、面の周囲の辺も選択されているので削除されます。その影響で、周囲の辺に接している面も同時に削除されます。
選択された面を削除します。「(3)面の削除」との違いは、複数の面を選択したときに「面」の削除では選択された面とその間にある頂点や辺も削除されますが、「面だけ」の削除では、削除した面の間にある頂点や辺は残ることになります。
選択された頂点が削除されます。「頂点」の削除と違うところは、「頂点」の削除では頂点とその周りの辺や面まで削除されますが、「頂点の溶解」では頂点が削除され増すが、周りの面は削除されず、1つにつなげられます。削除のコマンドというよりは、複数の面を1つにまとめるイメージです。
「頂点の溶解」と同じように、選択された辺が削除され、その辺に接している2つの面がつながります。
複数の面が選択されている場合に、それぞれの面の間にある頂点や辺が削除され、ひとつの面にまとめられます。
指定した角度より小さい辺が直線にまとめられるような感じでしょうか。これによってメッシュの数が削減されます。
「限定的溶解」を選択すると左下に詳細を指定するウィンドウが表示されます。ここで角度や区切りを指定します。
選択された辺や面を1つに統合し、1つの頂点になります。
選択された辺ループを削除します。正直、「辺を溶解」との違いがわかりません。
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1. 削除の操作は同じ
メッシュの削除: X キーか Delete削除の操作はオブジェクトモードのときと同じです。ただ、オブジェクトモードでは選択されたオブジェクトがすぐに削除されていましたが、編集モードでは1度メニューが表示され、削除する要素を選択することになります。
表示されるメニューは
- 頂点
- 辺
- 面
- 辺と面のみ
- 面だけ
- 頂点を溶解
- 辺を溶解
- 面を溶解
- 限定的溶解
- 辺や面を統合
- 辺ループ
2. まずはメッシュの構成を考える
メッシュを削除するときに、このようなメニューが表示される理由はメッシュの構成を考えると理解しやすいと思います。2つの頂点を結んだ線が「辺」、そして3つ以上の辺で囲まれた部分が「面」となります。
そのため、辺を構成する2つの頂点のうち、1つがなくなってしまえば、辺として成り立たなくなるため、消えてしまいます。面も同様に、面を構成している周囲の辺のうち、1つが消えてしまうと囲んで面がつくれなくなり消えてしまいます。
このような理由から、削除するときは、オブジェクトモードより詳しく指定する必要があるわけです。
3. それぞれの削除メニュー
削除の範囲を理解しやすくなるように、まずは要素の選択のルールをおさらいしておきましょう。まず、頂点を2点以上の選択するとその間の辺も選択されます。また、面を囲むすべての点や辺を選択すると、それに囲まれた面も選択されます。辺を選択した場合は、両端の頂点も選択はされます。そして、面を選択した場合は、周囲の頂点や辺も選択はされます。
これを踏まえたうえで、それぞれのメニューを詳しくみていきましょう。
(1) 頂点
選択された頂点を削除します。頂点を削除すると、その頂点につながる辺や面も消えます。
辺や面を選択した場合も、周囲の頂点が選択されているので頂点が削除され、さらにその頂点につながる辺や面が削除されます。
(2) 辺
選択された辺を削除します。辺が削除されると、その辺に接している面も削除されます。削除した辺の両端の頂点は残ります。
(3) 面
選択された面を削除します。周囲の辺や頂点は影響を受けません。ただ、複数枚同時に選択されている場合は間にある辺も削除されます。
(4) 辺と面のみ
選択された辺や面が削除されますが、「面」の削除であれば、削除した面の周囲の辺は残りますが、「辺と面のみ」の削除では、面の周囲の辺も選択されているので削除されます。その影響で、周囲の辺に接している面も同時に削除されます。
(5) 面だけ
選択された面を削除します。「(3)面の削除」との違いは、複数の面を選択したときに「面」の削除では選択された面とその間にある頂点や辺も削除されますが、「面だけ」の削除では、削除した面の間にある頂点や辺は残ることになります。
(6) 頂点を溶解
選択された頂点が削除されます。「頂点」の削除と違うところは、「頂点」の削除では頂点とその周りの辺や面まで削除されますが、「頂点の溶解」では頂点が削除され増すが、周りの面は削除されず、1つにつなげられます。削除のコマンドというよりは、複数の面を1つにまとめるイメージです。
(7) 辺を溶解
「頂点の溶解」と同じように、選択された辺が削除され、その辺に接している2つの面がつながります。
(8) 面を溶解
複数の面が選択されている場合に、それぞれの面の間にある頂点や辺が削除され、ひとつの面にまとめられます。
(9) 限定的溶解
指定した角度より小さい辺が直線にまとめられるような感じでしょうか。これによってメッシュの数が削減されます。
「限定的溶解」を選択すると左下に詳細を指定するウィンドウが表示されます。ここで角度や区切りを指定します。
(10) 辺や面を統合
選択された辺や面を1つに統合し、1つの頂点になります。
(11) 辺ループ
選択された辺ループを削除します。正直、「辺を溶解」との違いがわかりません。