Blenderに標準で準備されているアドオンのArchimeshをつかって部屋をつくってみたいと思います。

Blender_Archimesh_Room_Title

Contents

  1. Roomを追加する
  2. Roomの各プロパティをチェック
  3. 実際に部屋をつくってみる

1. Roomを追加する

モード:         オブジェクトモード・編集モード
メニュー:      「追加」→「メッシュ」→「Archimesh」→「Room」
ショートカット:   Shift  +  A 


「Room」オブジェクトでは、壁、ベースボード、天井、床などをつくることができます。追加メニューから「Room」を選択すると、部屋のパーツとなる壁とベースボードが表示されます。パーツの形状の変更などは  N  キーを押して表示されるプロパティパネルで設定します。

Blender_Archimesh_Room_1

2. Roomの各プロパティをチェック

プロパティパネルで設定できる各プロパティを変更すると、パーツの形状がどのように変化するのかを確認していきます。

Blender_Archimesh_Room_設定 (2)


(1) 高さ・幅  

部屋の壁の高さと壁の厚みを設定します。オブジェクトを追加した直後は、高さ2.4m、厚みなしの壁が表示されます。「反転」のチェックボックスにチェックを入れると壁の表裏が逆になり、ベースボードが付く向きがかわります。厚みは内側方向へ向かって追加されます。

Blender_Archimesh_Room_2

(2) Number of Walls (壁の数)  

部屋の壁の数を設定します。四角い部屋なら4枚となり、最初は1枚に設定されています。
壁の数が2枚以上になると、プロパティパネルに次の選択メニューが表示されます。
  • 「Ceiling(天井)」: 壁に天井を追加します。
  • 「床」: 壁に床をついかします。
  • 「Close walls(壁を閉じる)」: 1枚目の壁と最後の壁をつないで閉じられた部屋にします。
これらの面は壁によって形が決まるため詳細形状の設定はできません。

Blender_Archimesh_Room_3

(3) 壁の詳細設定  

壁の設定項目は壁の長さだけですが、「詳細設定」にチェックを入れると角度や表示するかどうか、カーブさせるか、五角形の壁にするか、などが設定できます。

Blender_Archimesh_Room_4


(4) その他  

  • 「Baseboard」: ベースボードの有り無しを設定します。

    Blender_Archimesh_Room_5

  • 「Wall cover」: 壁の外側に外壁を追加するかを設定します。

    Blender_Archimesh_Room_6

3. 実際に部屋をつくってみる

それでは実際に部屋をつくってみます。四角い部屋ではおもしろくないので、かぎ形にしてみます。
  1. まずRoomオブジェクトを追加します。

    Blender_Archimesh_Room_7

  2. かぎ形なので壁の枚数は6枚になります。高さや厚みは変更せずに使います。

    Blender_Archimesh_Room_8

  3. つぎに、壁の長さと角度を設定していきます。9x7.5m の部屋に 2.5x3.5m の部屋を追加したような形の部屋にします。壁を表示と逆方向へ伸ばしたいときは、角度で変更するか長さをマイナスの値にすることで設定できます。

    Blender_Archimesh_Room_9

  4. 外壁はなし、ベースボードはONのままにします。天井と床も作りますが、見にくくなるので天井はとりあえずなしにしておきます。

    Blender_Archimesh_Room_10


  5. 以上で完成です。