3D CGをつくっているとよく「HDRI」という文字を目にします。今回は、直接Blenderの操作や機能には関係ありませんが、この「HDRI」についてです。

Blender_HDRIレンダリング

Contents

  1. HDRIとは
  2. なぜHDRIが必要か
  3. HDRIの入手方法

1. HDRIとは

HDRIは "High Dynamic Range Image" の略で、日本語では超高階調画像となります。

これは現実に目で見える世界に近いレンジの明るさを表現できる画像フォーマットです。

これまでも書きましたが、レンダリングを実行すると、画像の各ピクセルの色を決めるためにカメラ側から光源までたどります。

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その際に背景もライティングの色情報としてつかわれますが、この背景画像に精密な画像をつかったものをイメージベースドライティングといい、これにより実写と合成しても違和感のない画像に仕上がります。

2. なぜHDRIが必要か


コンピューターの色情報のひとつに24ビットカラーがあります。これは赤、緑、青のそれぞれが2の8乗=256階調の色を持ちます。つまり、256の3乗=1677万色という人間の目では区別ができないくらいの色の違いを表現することができます。
しかし、その画像をつかって合成などの作業を行うと、誤差がかさなり画像が劣化します。つまり、元の画像は24ビットカラー以上が必要ということになります。これがHDRIが必要な理由です。

このHDRIをつかったレンダリングを「HDRIレンダリング」といいます。

3. HDRIの入手方法

それではHDRIが何かわかったところで、どこで入手できるのでしょうか?
これにはとても便利なサイトがあります。「Poly Haven」というサイトでは完全無料でHDRIをダウンロードすることができます。このサイトでは、他にもテクスチャや3Dモデルもダウンロードすることができます。