今回は画像や色を混ぜ合わせるときのブレンドモードを詳しく見ていきます。
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1. ブレンドモードとは
ブレンドモードとは、2つのデジタル画像がどのように合成されるかを決める設定メニューのことです。ブレンドモードを使い分けることで画像の仕上がりを変えることができます。
2. ブレンドモードの効果
それぞれのブレンドモードを使うと出来上がった画像にどのような効果があるかを確認していきます。
(1) 値(明度) (Value)
値という表示になっていますが、「Value」は「明度」を表します。
色1(背景画像)で指定した画像のそれぞれのピクセルの明度を、色2(前景画像)で指定した画像の対応するピクセルの明度と混ぜ合わせます。その他の色情報は色1のままです。
係数が0の場合は明度も色1のまま、係数が1の場合は色2の明度が選択されます。
色1(明度0.3)
色2(明度0.8)
変更後 (係数1.0)
変更後 (係数0.5)
変更後(係数0)
彩度のみ変更されるのであれば、係数1でブレンドした場合は色1に彩度のみ色2の値が置き換えられるはずですが、扱っている色空間が違うのか明るさも少し変化するようです。
色1 (彩度0.3)
色2 (彩度0.8)
色1 (彩度0.8)
変更後 (係数1.0)
変更後 (係数0.5)
変更後(係数0)
色1 (色相 0)
色2 (色相 0.6)
色1 (色相 0.6)
変更後 (係数1.0)
変更後 (係数 0.5)
変更後 (係数 0)
色1 HSV(0, 0.3, 1)
色2 HSV(0.6, 0.6, 0.6)
色1 HSV(0.6, 0.6, 1)
変更後 (係数1.0)
変更後 (係数 0.5)
変更後 (係数 0)
係数が0の場合は明度も色1のまま、係数が1の場合は色2の明度が選択されます。





(2) 彩度 (Saturation)
色1(背景画像)で指定した画像のそれぞれのピクセルの彩度を、色2(前景画像)で指定した画像の対応するピクセルの彩度を混ぜ合わせます。彩度のみ変更されるのであれば、係数1でブレンドした場合は色1に彩度のみ色2の値が置き換えられるはずですが、扱っている色空間が違うのか明るさも少し変化するようです。






(3) 色相 (Hue)
色1(背景画像)で指定した画像のそれぞれのピクセルの色相を、色2(前景画像)で指定した画像の対応するピクセルの色相で上書きします。その他の色情報は色1のままです。





(4) カラー (Color)
色1(背景画像)で指定した画像のそれぞれのピクセルの明度はそのままで、色2(前景画像)で指定した画像の対応するピクセルの彩度と色相を混ぜ合わせます。





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