今回は、入力ノードのなかでもよく使われるテクスチャ座標ノードについて詳しく見ていきます。
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テクスチャを物体の上に配置するためには、物体のどの部分にテクスチャのどの部分を貼り付けるかといった情報が必要になります。
これをテクスチャ座標をつかって指定します。
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1. テクスチャ座標ノードの効果
テクスチャ上の座標をテクスチャ座標といいます。テクスチャを物体の上に配置するためには、物体のどの部分にテクスチャのどの部分を貼り付けるかといった情報が必要になります。
これをテクスチャ座標をつかって指定します。
座標ですので軸方向の指定が必要になりますが、モデル空間のXYZ座標と区別して、U,V,Wで表します。ほとんどの場合は2次元画像を配置することになると思いますので、UV座標と言ったりします。
「オブジェクト」の指定は「オブジェクト」の出力ソケットを使用するときにだけ有効で、詳細は後ほど解説します。
「インスタンサーから」にチェックするオプションはインスタンシングを使用した際に有効のようですが、インスタンシングを細かく理解していないのでここでは省略させてもらいます。
そのときに、出力ソケットによってどのように表現が変わるかを見ていきましょう。
1.生成(Generated)
これはメッシュの頂点の位置をもとに自動的に作られる座標となります。おまかせで作ってくれるため簡単ですが、「ここに貼り付けたい」といった細かい制御ができません。
下のように、最初から準備されている立方体に画像を貼り付けると上下面に貼り付けられ、側面には画像が回りこんでいません。
また、座標はメッシュ上に固定されているわけではないようで、オブジェクトを変形すると画像は変形しません。
2.UV

3.ノーマル (Normal)
ちなみにUV球に使用するとこのようになります。
4.オブジェクト
2. 入力ソケット
このノードがその他のノードの入力となるノードですので、入力ソケットはありません。3.プロパティ
このノードでは、「オブジェクト」の指定と「インスタンサーから」にチェックするかどうかを指定できます。「オブジェクト」の指定は「オブジェクト」の出力ソケットを使用するときにだけ有効で、詳細は後ほど解説します。
「インスタンサーから」にチェックするオプションはインスタンシングを使用した際に有効のようですが、インスタンシングを細かく理解していないのでここでは省略させてもらいます。
4.出力ソケット
モデルのオブジェクトに下のような虹色模様の画像を貼りつけます。そのときに、出力ソケットによってどのように表現が変わるかを見ていきましょう。
1.生成(Generated)
これはメッシュの頂点の位置をもとに自動的に作られる座標となります。おまかせで作ってくれるため簡単ですが、「ここに貼り付けたい」といった細かい制御ができません。
下のように、最初から準備されている立方体に画像を貼り付けると上下面に貼り付けられ、側面には画像が回りこんでいません。

また、座標はメッシュ上に固定されているわけではないようで、オブジェクトを変形すると画像は変形しません。

2.UV
アクティブなUVマップから座標をつくります。ここではBlenderで自動で作成されたUVマップとなりますが、画像を貼り付けると立方体を包み込むように表面に画像が配置されているのがわかります。実際はUVマップを細かく指定することで自分の思い通りにコントロールできるようになります。
こちらは座標がメッシュ状に固定されているようでオブジェクトを変形させるとそれに伴い画像も引き伸ばされたり、圧縮されたり変形します。

3.ノーマル (Normal)
メッシュの法線を利用した座標です。はっきりとした特徴は理解できませんでしたが、メッシュの法線の向きによって表示される画像の部分が異なるようです。

ちなみにUV球に使用するとこのようになります。

4.オブジェクト
オブジェクトをもとに座標をつくります。複数のオブジェクトがある場合はプロパティの「オブジェクト」ボックスに指定することでそちらのオブジェクトを基準とします。指定せずに空のままでも構いません。
たとえば、キューブとモンキーのオブジェクトをつくります。そして、キューブをもとに座標をつくった場合はオブジェクトを動かしても特に変化はありません。
しかし、プロパティでモンキーを指定すると座標はモンキーに固定されているので、キューブを移動させると表示が変わります。
5.カメラ
「カメラ」となっていますが、視点に合わせて座標が設定されるような感じです。
6.ウインドウ

しかし、プロパティでモンキーを指定すると座標はモンキーに固定されているので、キューブを移動させると表示が変わります。

5.カメラ
「カメラ」となっていますが、視点に合わせて座標が設定されるような感じです。

6.ウインドウ
オブジェクトの向きには関係なく、ウインドウに合わせて座標がつくられ、ウインドウのサイズに合わせて画像が配置される形です。
7.反射

画像の位置がどのようにコントロールされているのかはわかりませんが、表面に用意した画像が反射しているように表示されます。

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