今回は簡単なアニメーションの作り方についてです。

Blender_Animation

Contents

  1. 基本的な作業の流れ
  2. アニメーションの作成を始める前の準備
  3. アニメーションづくりの作業手順

1. 基本的な作業の流れ

アニメーションを構成する元となる静止画1枚1枚をフレームといいます。
それぞれのフレームのなかでも、最初と最後、あるいは途中の重要なフレームをキーフレームといいます。
アニメーションを作成するには、このキーフレームにあたる場面の形状や位置を指定します。そうすると、その間のフレームは自動的に補間されて表現されます。

簡単に表すと次のようになります。
  1. 最初の場面をキーフレームに設定する
  2. モデルの形状や位置を変更する
  3. キーフレームに設定する
  4. 最後の場面までこれを繰り返す
  5. アニメーションを再生
単調な移動や変化であれば、最初と最後のフレームのみ指定すれば簡単にアニメーションがつくれます。

2.アニメーションの作成を始める前の準備

まずはアニメーションのフレームレートを設定します。
フレームレートとは、そのアニメーションが1秒間に何枚のフレームで構成されているかを表す数字です。
「出力プロパティ」から「フォーマット」の項目のフレームレートを変更しますデフォルトは「24fps」に設定されています。

それと同時に、Blenderにはあらかじめ用意されているワークスペースのなかから「Animation」を選択します。
どのワークスペースで作業しても特に問題はないのですがアニメーションワークスペースは、アニメーションの作成時によく使用するドープシートがあらかじめ画面下部に用意されているので作業が楽になります。
ワークスペースは画面上に並べて表示されている中から選択できます。

3. アニメーションづくりの作業手順

ここではデフォルトの24fps(1秒間に24フレーム)でボールが転がる簡単な1秒間のアニメーションをつくってみます。
  1. 画面下のタイムラインで開始フレームを1フレーム目、終了フレームを24フレーム目に設定します。
  2. ドープシートで1フレーム目に合わせ、アニメーションの開始の状態を設定します。
  3. 3Dビューポートでアニメーションに使用するオブジェクトを選択します。
  4.  i  キーを押して表示される「キーフレーム挿入メニュー」から「移動」を選択します。
    ドープシートにはマーカーが表示されます。
  5. ドープシートで24フレーム目に合わせ、アニメーションの終わりの状態を設定します。
  6. 3Dビューポートでオブジェクトを選択し、  G  +  軸方向  +  数字  を入力し、移動させたい位置まで移動します。
  7. 終了フレームにキーフレームを追加します。
    4.と同様に、オブジェクトを選択したまま  i  キーを押してメニューから「移動」を選択します。
    これでドープシートの24フレーム目にマーカーが表示されます。

さらにオブジェクトに、2.~7.の操作を繰り返し、「キーフレーム挿入メニュー」から「回転」を選択します。

また、設定したキーフレームを削除するには、キーフレームが設定されているフレームを表示した後、3Dビューポートで  Alt  +  i  で「キーフレームを削除」を選択します。

ドープシート上で  右クリック  でも削除できます。

次回はもう少し複雑なアニメーションを作ってみたいと思います。