Windowsでは1台のPCに管理者とは別に複数のユーザーを登録し、それぞれの使用環境を別々に保存しておくことができます。
わが家でも子どもとPCを共用していますが、DaVinci Resolve を使用する際は少し手間がかかります。

  DaVinci_Resolve_Another_User

Contents

  1. DaVinci Resolve がない!?
  2. スタートメニューをコピーする
  3. PowerShellのコマンドを説明

1. DaVinci Resolve がない!?

DaVinci Resolve をインストールして子どものアカウントで起動しようとすると、スタートメニューにDaVinci Resolve がない!
自分のアカウントに戻って確認すると、やはりインストールされています。
プログラムの保存場所を確認しアクセスしようとしても、やはり子どものアカウントからは見つかりません。

Windowsのヘルプを見ても「アプリケーションによって全てのユーザーで使えるものとそうでないものがある」ということくらいしかわかりません。

2. スタートメニューをコピーする

DaVinci Resolve はふつうにインストールすると、インストールしたユーザー以外のスタートメニューには表示されません。

そのため別のユーザーで使用しようとすると、以下の方法でスタートメニューをコピーしてくる必要があります。
  1. DaVinci Resolve をインストールしたユーザーでログインします。
  2. スタートメニューから Windows PowerShell を起動します。
  3. 下記を入力して実行します。
    Copy-Item -Path "$env:APPDATA\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Blackmagic Design\DaVinci Resolve\*.*" -Destination "$env:ALLUSERSPROFILE\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Blackmagic Design\DaVinci Resolve\"
これでスタートメニューにDaVinci Resolve が表示されているはずです。

ちなみにこの方法は Blackmagic Forum に書き込まれていましたので、一般的な方法なんだと思います。
Blackmagic Design の方も「DaVinci Resolve のインストールには管理者権限が必要だか、使用には必要ない。」と書き込まれていましたので。

3. PowerShellのコマンドを説明

少しだけ、ここで使用したPowerShellのコマンドを説明します。
  • "Copy-Item" : ファイルやフォルダをコピーします。
  • "-Path: 保存元のディレクトリを指定します。
  • "-Destination":  コピー先のディレクトリを指定します。
  • "$env:": 環境変数を示します。
  • 環境変数"$env:APPDATA": C:¥Users¥Administrator¥AppData¥Roaming: を示します。
  • 環境変数"$env:ALLUSERSPROFILE": C:¥ProgramDataを示します。